リハビリ情報局
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リハビリ通信はじめました
こんにちは☆
理学療法士の工藤です(^◇^)
リハビリ通信と題しまして、不定期にはなると思われますが、皆様が抱えやすいお体の問題について少しずつお話をしていこうかと考えています。
今回は宣伝のみになってしまいますが、今後は人間の体のことや腰痛、肩こりなどが「何が原因で起きるのか?」などのお体の疑問を特集したり、現在の医療についての問題や、ウォーキングシューズのアドバイスなどができたらと思います。
ご興味がありましたら理学療法士の工藤までお声かけください。
足の役割とは・・・?
さて、記念すべき第一回目のリハビリ通信では皆さんが一番よく使う体の部位である「足」についてのお話です。
以前僕が務めていた病院はお怪我をされて、手術をされたり、脳梗塞になり麻痺してしまい、歩けなくなる方のリハビリをしていました。入院されている方の多くの希望は「自分の足で歩きたい」でした。普段何気なくしている「歩く」という行為ですが、実はすごいことなんです!
歩くのに必ず使う「足」ですが、実は知らないことが多いと思います。今回はその「足」についてお話をします。
「足」というとどこを想像しますか・・・?
一般的に「足」といわれる部位は医療の世界では「下肢(かし)」という風に表現されます。
下肢(かし)はさらに股関節・ひざ関節・足関節(いわゆる足首部分)に分けられます。
もっと色々とお話をしたいのですが、スペースがなくなってしまいました(>_<)
次回は「土踏まず」についてお話をしようと思います。
理学療法士:工藤 巧
「土踏まず」について
さて、今回は前回予告した通り「土踏まず」についてです。
「土踏まず」とは何か?からお話ししようと思います。
「土踏まず」は医療の世界では「アーチ」と呼ばれています。
この「アーチ」ですが、人体には簡単に見ても3つあります。
いわゆる「土踏まず」は「内側アーチ」と呼ばれています。
それ以外にも外側・横アーチの2つがあります(わかりにくいですが)。
アーチのお仕事はというと、一つは衝撃吸収の役割をしてくれます。
なのでアーチがなくなるとひざ関節痛、腰痛の原因にもなります。
次回はアーチの役割のもう一つをお話ししたいと思います。
理学療法士:工藤 巧
アーチの役割
こんにちは(*^▽^*)
いかがお過ごしでしょうか?リハビリ通信も第4回を迎えました。
皆様に読んで頂けているか不安ですが、自己満足でどんどん進めていきます!
今回は前回に引き続き足の「アーチ(土踏まず)」についてお話します。
前回「アーチ」の役割は衝撃吸収ということをお話しましたが、今回は「アーチ」のもう一つの機能についてお話致します。
歩くということはものすごーく簡単に言うと前方に移動することです。
この前方に進むために必要な機能が「アーチ」にはあります。
ここが指を曲げるとゴムを伸ばすように引っ張られます。
その伸ばされた筋肉や靭帯などが元に戻ろうとする力で地面を蹴り上げることができ、結果として前方に進むことができるのです。
つまり、アーチの崩れている方は前方への推進力が失われてしまっているため、効率の良い歩きができなくなり、疲れ易さやひざの痛みそしてバランス能力低下などにつながってしまうのです。
アーチの大切さ、わかって頂けたでしょうか?(^◇^)
次回の内容は「アーチの崩れ」についてです。
理学療法士:工藤 巧
「アーチの崩れ」について
こんにちは(*´▽`*)
今回のテーマは「アーチの崩れ」についてです。
アーチの崩れの代表的なものとして良く耳にするのが「外反母趾」と「偏平足」です。
その他にも「内反小趾」や「槌指」といったものもあります。
この中でも最も重要なアーチの崩れは何かというと、工藤は「外反母趾」だと思っています。
外反母趾の方のほとんどが偏平足を伴っています。
外反母趾とはどのような状態なのか。これについて説明をしていきたいと思います。
上の写真がいわゆる外反母趾です。レントゲンはこんな状態です。
外反母趾とは足の親指の問題ではなく、指の付け根の部分(赤い丸の中)の骨に問題があるのです。
ここがひらいてしまうことが問題なので、実は親指を外側にひっぱったりする治療は逆効果になる可能性もあります。むしろ出っぱった部分を押し込む必要があります。
また、偏平足も伴っている方が大半なため、内側のアーチを高めてあげる必要があります。
正しい知識と正しい治療、そして外反母趾の痛みを軽減するのに必要なのは正しい「靴」を履くことです。
外反母趾について少しご理解頂けたでしょうか?
次回は外反母趾の治療についてお話ができればと思います。
理学療法士:工藤 巧
外反母趾の治療
こんにちは(^▽^)
早いものでもう第6回ですね。今回のテーマは「外反母趾の治療」です。
外反母趾って治せるんですか?とよく聞かれます。
この答えは治せるものと治せないものがあると思っています。
レントゲンの赤丸のように関節の脱臼を生じていると治療は難しいです。
外反母趾は自分でなんとかしようとされる方が多く、薬局でも親指の間に入れるものなどがたくさん売ってます。
しかし、効果を感じている方は如何ほどしょうか?実は外反母趾は崩れてしまっている「横アーチ」と「内側・外側縦アーチ」を補助してくれるインソール(靴の中敷き)を入れることが必要です。
どのようなインソールが良いか?外反母趾の状態によりけりですが、ほとんどの場合下の画像のような3つのアーチを下から支えてくれるようなものが良いです。
最近では靴屋のインソールコーナーに販売されています。
しかし、インソールを入れても自分のサイズに合った靴を履いていないと中でずれてしまい、インソールの効果を発揮できません。
ですので、インソールを使用したい方は靴も合わせてください。
最近の靴屋さんはフィッティングの講習なども受けていますので、相談してみてください。
これだけで外反母趾の悪化を防げますし、正しい歩き方もできるようになるため、治療にもなります。
その他にもテーピングや運動療法なども併用するとより効果を発揮できるかもしれないです。
次回はひざ関節についてお話ができればと思います。
理学療法士:工藤 巧
「ひざ関節」について①
こんにちは(^▽^)
挿絵にする花がなくなっていっているので殺風景なリハビリ通信になってきてしまっていますが・・・(笑)
さてさて足部がひと段落したので少し上の関節に上がってみようと思います。
今回からはひざ関節のお話をしたいと思います。
ひざ関節の痛みは50代を過ぎるとよく耳にしますね。
そんなひざ関節、実はすごい機能を持っています。
ひざ関節と一言で言いますが、細かく見ると「脛骨大腿(けいこつだいたい)関節」と「膝蓋大腿(しつがいだいたい)関節」という二つの関節からできています。
- 脛骨大腿関節
ひざより下の足の骨(脛骨)とふとももの骨(大腿骨)で構成されています。
この関節の仕事はしっかりと「伸びきって支えること」です。 - 膝蓋大腿関節
ひざのお皿(膝蓋骨)ふととももの骨(大腿骨)で構成されています。
この関節の仕事は「よく動くこと」です。この関節がしっかりと仕事をしないとひざ関節は120°程度までしか曲がりません。
次回はひざ関節についてもう少し細かくお話をしたいと思います。
理学療法士:工藤 巧
「ひざ関節」について②
こんにちは。
前回に引き続き今回はひざ関節をもう少し詳しくお伝えしたいと思います。
今回の内容は少し難しいかもしれませんが、、、。
詳細を簡単に絵にすると下の図のようになっています。
下の絵は太ももの骨と下腿の骨で作られる関節を表しています。
皆さんがよく耳にする単語としては軟骨があるかと思います。
また、膝が痛む方が良く注射しているヒアルロン酸は関節液と呼ばれるものです。
今回お話しするのは軟骨についてです。この軟骨、よく耳にするのは居酒屋さんですよね(笑)
しかし、この軟骨、実は現在の人類の技術では作れないほどの優れたものなのです!!!!
何がすごいかと言うと、摩擦がまっっっったくないんです。
数字にすると
摩擦係数=0.001以下(物によって0.006前後とのものもあり)
数字を聞いてもぱっとしないですよね(笑)この数字がどの程度かと言うと、
氷の上をアイスケートで滑る際の20分の1
に相当すると言われています。氷ですら滑って転ぶこともある滑りやすさにもかかわらず、その20倍滑りやすいのです。
また、関節に人工的に炎症を起こさせると、この摩擦係数が8倍にもなったという報告もあります。
次回はひざ関節に起こりやすい問題についてお話ししたいと思います。
理学療法士:工藤 巧