リンゴ病とむくみ|青和クリニック|内科・小児科・循環器内科・腎臓内科

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リンゴ病とむくみ

リンゴ病とむくみ|青和クリニック|内科・小児科・循環器内科・腎臓内科

保育園の健診にいくと「今、園でりんご病がはやっています。なかなか流行が落ち着きません」という看護師さんからの報告を受けました。外来でも、最近1日何人もほっぺたが赤くなって、すこしかゆみを訴えるお子さんを診察しています。

りんご病の本当の名前は、「伝染性紅斑」ですが、パルボウイルスB19の感染が原因とされています。妊婦さんにかかると胎児に影響が出るのは、よく聞くと思います。

りんご病の赤み=紅斑はたいていかゆみを伴います。またこの紅斑は抗体ができましたよ、というサインでもあります。蕁麻疹ではないか?と受診される場合もあります。またこの紅斑は「再燃しやすい」のが特徴で、治まってもしばらくすると赤くなりやすいです。

そして、大人が感染するとむくみや関節痛が出ることがあります。このウイルスに感染した場合、風邪のように発熱を伴う症状が出る場合と、全く何もなかったですという場合もあります。その一方で、関節痛や関節炎、急性腎炎、貧血、血小板減少などきたす場合もあります。

特に大人の場合手足のむくみは非常に強く出ることもあります。顔にむくみが出ると、まるで別人のようにまぶたが腫れて、しかもかゆい!何かのアレルギー反応??と思ってしまいがちです。これはパルボウイルスB19感染後腎炎の可能性があり、ほとんどのケースでは自然軽快します。しかし、一部高齢者などでタンパク尿が長引いてしまい腎障害が続くこともあります。

むくみと顔や四肢の赤みが出た場合には、伝染性紅斑によるものかもしれませんので、気になる方はご相談ください。

 

伝染性紅斑は、予防が難しくワクチンもありません。現在流行していますので、症状の一つとして「むくみ」がでることもあるとちょっと気にしておいてください。