
運動の時に欠かせないのが水分補給です。今年の夏は本当に猛暑だったので、「熱中症にならないようにトレーニングする」ということにとても気をつけていたかと思います。
実は汗のかき方や水分の失われ方には、スポーツの活動の仕方によって大きな違いがあります。
◎マラソンや長距離走
長時間体を動かし続けるため、大量の汗をかきます。炎天下のレースでは、1時間に1L以上の水分が失われます。あまり夏の暑い時期には適さないので、夏を避けて行われることが多いです。
◎サッカー・ラグビー・バスケットボール・野球・テニス
走る・止まる・ジャンプするを繰り返す全身運動です。プレー時間も長く、汗の量はかなり多くなります。屋外で行われる場合は直射日光の影響もあり、体温上昇がしやすくなります。
今年の高校野球でも、頑張る選手たちの汗がすごかったですね。足がつってしまう選手が多かったのが印象的でした。
◎柔道・レスリングなど
室内でも高温多湿の環境でおこなわれることがおおく、想像以上に汗をかきます。
◎剣道
剣道は防具をつけ、素早く動く必要があるので、全身の筋肉をフルにつかう武道です。
剣道は「高強度+防具での保温+持久的動き」が組み合わさるため、マラソンやサッカーに匹敵するくらい水分が失われます。
連続した稽古や試合では、短時間でも大量の汗が出ます。汗が防具で吸収されるため、気が付かないうちに水分を失われがちです。
汗をかく影響で、防具はかなり汗のにおいが強烈なのはご存じでしょうか。
また、試合によっては、感染対策としてフェイスシールドのようなものをつけないといけない場合もあり、かなり熱がこもります。
剣道は屋内で実施されますが、冷房が効いていない体育館で行われることもあり相当な水分摂取の必要があります。
これらスポーツでは、夏の暑い時期は気が付かないうちに簡単に1-2Lくらいの水分を失ってしまうのです。
心がけたいのは
●のどが渇く前にこまめに水分をとる
●練習や稽古、試合の合間に少量ずつ何回かに分けて飲む
●汗と一緒に失われるナトリウムを補うためにスポーツドリンクを活用する
また、昼のお弁当の時間といっても暑すぎで食欲が落ちる場合もあります。
簡単に水分や塩分が取れるもの、例えば冷たいうどんや冷やし中華などがよいですね。
夏にスポーツをする場合、水分補給のタイミングと量を意識することがパフォーマンス維持や熱中症予防につながります。
お子さんたちがスポーツでも頑張れるように、水分摂取の声掛けや食事内容に配慮をしてあげるといいかもしれませんね。