2026年5月08日

新年度に入り、まずは学校で尿検査を実施した方も多いでしょう。もしかしたら、再検査のお手紙をもらった方もいるかもしれません。また、成人の場合でも健康診断に「尿検査」はほぼ必須と言っていいでしょう。
尿検査で見る項目については以前もコラムで記載したことがありますので、今日はその中でも非常に重要な「尿蛋白」についてです。尿検査で蛋白陽性になったという場合は+でも、3+でも「異常だから再検査」となります。
どんな場合に蛋白が陽性になるのでしょうか。
普段腎臓病のない方でも陽性になる場合があります。例えば、運動した後(運動性蛋白尿)、発熱時(発熱性蛋白尿)、体位性蛋白尿(起立性蛋白尿)などです。ただ、運動性蛋白尿や起立性蛋白尿を除外するために、通常は早朝尿を提出ということになっています。
でも、これらを発見するために尿検査をするわけではありません。
病的な蛋白尿ではないのか?ということを考えなくてはなりません。尿検査をした方の年齢などによっても考える疾患は変わってきますが、今回は学校の尿検査の場合についてお話しします。
例えば、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、間質性腎炎などの病気を早期に発見するという目的があります。発症早期には自覚症状はあまりないのですが、気づいた時には腎臓の機能が落ちてしまったということにならないように、健診での尿検査は非常に重要で多くの情報が得られるのです。
また、血尿もあるのかどうか、腎臓の炎症のマーカーはどうだろう、どのくらい蛋白が出ているのだろうなど、調べる必要があります。その程度によって、今後の病気の経過もある程度予測していきます。
尿蛋白の量によっては、運動の制限があったり入院での検査や治療を要するような場合もあります。
もし尿検査で蛋白陽性となったら、必ず病院を受診し再検査を受けてくださいね。




