2026年8月12日

昔から「病は気から」と言われるように、心と体の不調は密接な関係にあります。でも、何にも心配してることもないし、ストレスフリーですと胸を張って言える方はほとんどいないのではないでしょうか。
学校や職場での人間関係、家庭での家族関係、さらに今の社会ではSNSなどのトラブルもよく耳にします。
例えば、長時間労働のストレスからうつ病になる、適応障害になるといったような方は、精神科に受診されます。私は内科医なので、直接精神疾患の治療にあたることはありません。しかし、循環器系の疾患が結構ストレスが原因になっていると思うことが最近増えており、特に女性の患者さんの場合に多いと感じています。
一見いつも診察室でにこやかな患者さんでも、ふとした時に重大なストレスを打ち明けてくださることがあります。最近長年通院されている患者さんで大きな病気をした方から「実は、あの時病気になった頃は強いストレスがあった」と打ち明けられることが続きました。特に私は女性医師だからなのか、女性の患者さんから夫婦関係のトラブルなどからの体調不良を打ち明けられることが多くなったような気がしています。このような問題は、当然気軽にお話しできることではないので、きっと勇気をもって私にお話してくれているのかなと思ってお話を聞くようにはしています。年齢問わず、悩んでいる方が多いなあというところが正直な感想です。
例えば「タコつぼ型心筋症」は、非常に強いストレスがかかることで発症すると言われており、大きな地震の被災者の方が避難中に発症したということでも有名になりました。この病気は、中高年の女性に多く、家族とのトラブルやショックな出来事、感染症などがきっかけになると言われています。今だと、熊本での地震の被災者の方たちも心配なところではあります。
もちろん、心臓病はストレスだけが原因ではありません。脂質異常症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が非常に密接に関わってはいますので、そちらの治療も大事です。
病気を予防するには、様々な方面からのアプローチが必要だなと思う今日この頃です。女性の味方だけするわけではありませんが、なるべくお母さん達にやさしくしてあげてくださいね。家族の優しい声掛けが病気予防につながるかもしれません。




